独眼竜と呼ばれた仙台藩の初代藩主・伊達政宗は、現在でも人気の戦国武将として知られています。
今回はその伊達政宗の末裔にはどんな人達がいるのか、またその活躍についてご紹介していきます。
伊達家の直系の血筋は健在
伊達政宗の子孫として現在もご健在なのが、伊達家第18代当主を務めておられる伊達康宗氏です。
東京で生まれ育ちましたが、先代の死去にともなって仙台に移り住みました。
伊達康宗氏は歴史の専門家であり学芸員の資格ももっており、伊達家ゆかりの歴史的遺産の修復などにも携わっておられます。
1987年の大河ドラマ「独眼竜政宗」では、ドラマの監修を担当され、オープニングでもクレジットされました。
伊達康宗氏は伊達政宗の末裔・名家の出身ということで、幼いころから躾はとても厳しく、自分から飲み歩くことは伊達家の末裔としてふさわしくないといった教育を受けたとされています。
伊達康宗氏の父親がご存命の頃には、正月になると旧家臣達が挨拶に来ていたとも語られています。
また伊達康宗氏は、伊達政宗の子孫だということで、ローマ法王ヨハネ・パウロ二世と謁見することが許され、1985年に国賓を迎える部屋で30分ほどお話をされました。
お笑いタレント「伊達みきお」さん
お笑いコンビ「サンドイッチマン」の伊達みきおさんも、伊達家の血を引く有名人です。
ただし、伊達みきおさんのルーツは有名な独眼竜第17代伊達政宗ではなく、第9代の伊達政宗の末裔に当たります。
第9代の伊達政宗には伊達宗行という弟がいて、その人物が伊達みきおさんの直接のご先祖となるのです。
この宗行は、後に大條（おおえだ）に所領が与えられて大條の姓を名乗るようになりました。
伊達みきおさんはご先祖の想いを受け継いで、東日本最震災の復興ために、様々な活動に取り組んだことは広く知られています。
また伊達みきおさんは、お笑いタレントになる際に父親から「伊達家の血を引く者だから、名前を隠すように」と言われたと語っています。
ミスコンテストに挑んでいる伊達佳内子さん
伊達政宗の21代目直系子孫にあたる伊達佳内子さんは、ミス・ユニバースやミス・インターナショナルと並んで「世界三大ミスコン」とされているミス・ワールドの世界大会で、タレント部門一位を受賞しました。
タレント部門を制した伊達佳内子さんは、慶応大学在学中で6か国語を話し、幼いころから習っていた詩吟では東日本で一位という実力の持ち主です。
またオペラの実力も相当なもので、タレント部門の審査の際にはプッチーニのオペラを歌い上げて大喝采を受けたとされています。
伊達佳内子さんは「伊達政宗公は何と言ってくれていますか？」との質問に「よくやった、と言ってくれていると思います」と語られており、負けず嫌いなところが政宗公の血を引いていると感じるともおっしゃっています。